安南 嗣徳通宝 1两 VF 620万円

ベトナム、当時は安南(あんなん)の金貨。
額面は、1两(ラング)= 10錢(ティエン)。37グラムもある大型金貨。
落札価格は620万円。アジアコインの将来性に期待する声が多く、安南の金貨も割安感があるとして、こちらの書籍で紹介されていた。

果たして、本当に割安感はあるのか?・・・需要と供給の観点から考察する。
まず、供給。安南の金貨は、参考文献や記録が見つからず、現存数はおろか、発行数すら不明。ただし、大型の金貨は、贈答用に造られた可能性が高く、オークションでの出品数も極めて少ない。このため、希少価値があり、供給面は申し分ない。
次に需要。需要は、人気に比例する。先ほどの書籍では、同時代の中国の金貨と比較しているが、ベトナムとは人口に10倍以上の開きがあり、比較対象にならない。さらに同書籍では、日本の同時代、1870年(明治3年)の旧20円金貨も引き合いに出しているが、コインの完成度が違う。安南の金貨は、中国や日本とは違う龍の描き方など、収集目線では、いい味を出しているが、投資では、どれも粗削り、洗練されていないと言わざるを得ない。さらに、状態の良いコインが少ない。コインの人気は、希少性が占める割合が大きいが、デザインやグレード、発行国の豊かさを無視できない。
結論は、現時点で割安感はなく、希少性による妥当な評価がされている。
今後の値上がりは、ベトナムの発展次第。というのが、当サイトの見解。

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オークション情報

日付 2017年5月31日 CEST
場所 スイス チューリッヒ ボー オー ラック
オークションハウス Hess Divo
オークション名 Auction 332
コイン 安南 嗣徳通寶 1848-83 1両金貨
グレード VF
落札価格(BP込み) 620 万円(54,050 スイスフラン)

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