世界の支配者が愛したアンティークコインという価値を探る

お金の歴史を簡単に学べる本。
歴史上繰り返されている金融危機・国家崩壊に備えるため、アンティークコインで資産を保全することを薦めている。

スポンサーリンク

書籍データ

タイトル 世界の支配者が愛したアンティークコインという価値を探る
著者 西村直樹
発売日 2017年 12月15日
出版社 総合法令出版
定価 1,500円(税別)
おすすめ度 starstar
詳細 amazonの書籍ページ(なか見検索あり)

概要

3章構成。第1章は、世界史や金融面から見た、お金や国家の崩壊。第2章は、アンティークコイン投資。第3章は、著者が薦めるアンティークコインの紹介。
巻頭カラーにギャラリーとして、コインが9枚掲載されている。簡単な歴史の解説付き。
巻末カラーは、コインの写真のみ45枚、古代から1937年発行のコイン。

ユダヤ人が重要な役割を果たしてきた世界史や金融の歴史を通じて、借金大国となった今の日本の危うさを説いている。そして、資産を、世界で共通の価値があるアンティークコインへ移すことを薦めている。
amazonの書籍ページ(なか見検索あり)

感想

コインショップ社長の2作目の本です。読者ターゲットは前作と同じで、アンティークコイン初心者。前作との違いは、モダンコインの掲載はほぼなく、ちゃんとアンティークコインの本になっています。

3章立てですが、内容的には実質、第1章だけです。第2章のコイン投資には、ビットコインなどの仮想通貨以外に新しい情報はなく、第3章は投資型コインの紹介なので。第1章は、お金や銀行の成り立ちがわかりやすく書かれています。世界史や経済の文献を基に、うまくまとめられています。

が、全体を通すと、読者に金融不安を植え付けて、著者のコインショップへ誘導する、販売促進本です。筋書きは・・・将来、急激なインフレが起こり、貨幣価値が下がる。だから、資産、特に預金を現物のアンティークコインに移そう。コインの購入は著者のショップへ。
『当社に資料請求して』、『詳しくは、当社セミナーで』が5回くらい出てきます。

著者は、インターネットの普及で情報が溢れ、SNSなどの個人発信は信憑性が低く、『何が正しい情報かを見極めることが非常に困難』と書いています。が、皮肉なことに著者自身が間違った情報を、この本に載せてしまいました。
それは、『ロスチャイルドを描いたコインというのはこの世に存在しません』

1982年イスラエル発行の10シェカリム金貨の肖像は、エドモン・バンジャマン・ド・ロチルド(この本ではエドモンド・ロートシルト)、ロスチャイルドです。

読んでいて気になるのが文章のクセ。『という』が乱用されています。『はじめに』の項だけでも、『イスラエルという国』を3回も読まされます。本のタイトルにも『アンティークコインという価値』。「アンティークコインの価値」でいいでしょう。

細かいですが、ほかにもプルーフが誤って『プルート』となっていたり、日経新聞の同じ記事が2度載っていたりします。ロスチャイルドのコインを含めて、校正不足というよりは、社長に意見できる人がまわりにいないのではないかと邪推してしまいます。
amazonの書籍ページ(なか見検索あり)

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

トップへ戻る