クッテンベルク鉱山再開記念

緻密な意匠、聖バルバラ教会の美しさに息をのむ。
「Reopening of Kuttenberg Mines(クッテンベルク鉱山の再開)」

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コインデータ

オーストリア 発行枚数 400 枚
1887 標準グレード PF 62
額面 2 フローリン 国内相場 180 万円
素材 投資性 starstarstar
大きさ 直径 36 mm
重さ 22.28 g
品位 0.9000

基本情報

austria_1887_2florin_s1887年にオーストリアで、クッテンベルク鉱山の採掘再開を記念して、発行された2フローリン銀貨。2グルデン(ギルダー)ともいわれる。
クッテンベルクは、今のチェコの中央ボヘミア州の都市、クトナー・ホラのドイツ語名。1260年に銀鉱が発見され、発展するが、1640年代のスウェーデンとの戦争や銀の枯渇により、1726年に銀鉱山は一旦閉鎖される。過去の栄光を取り戻すため、1887年に銀鉱再開を試みるも、失敗に終わるが・・・美しい銀貨が記念に造られた。

おもて面は、月桂冠をかぶったフランツ・ヨーゼフ1世の肖像。銘文は、フランツ・ヨーゼフ1世 神の恵み オーストリアの皇帝(FRANC・IOS・I・D・G・AVSTRIAE IMPERATOR)。

裏面は、聖バルバラ教会。ゴシック建築の大聖堂で、世界遺産に登録されている。銘文は、教会 聖バルバラ 守護 鉱山 クッテンベルク(ECCL・S・BARBARAE PATRONAE FODIN・KVTTENBERGENSIVM)。クッテンベルクで働く鉱夫の守護聖人である聖バルバラを祭った教会という意味。
それと、2フローリン(DVO FLOR)、純銀(ARG PVRI)。下部は、発行年の1887年(MDCCCLXXXⅦ)。

デザイン

雲上の女神で有名なフランツ・ヨーゼフ1世。雲上の女神より20年近く前の、中年の肖像。フランツのコインの多くは月桂冠をかぶっている。

後退したおでこを月桂冠で隠していないところが潔く、男らしい。
雲上の女神では男らしさに磨きがかかる。

女神は、月桂冠をフランツに渡そうとしているが、すでに必要なくなっている。だからフランツは困り顔。きっと月桂冠を受け取らない。女神はフランツのことを理解していない。

・・・銀貨に話を戻して、裏面は聖バルバラ教会。やたら多い尖塔が特徴の、ゴシック様式の厳かな教会。

コインに描く対象が、女神などの創造物ではなく、実在する物だと、簡単に比較ができてしまう。 尖塔1本でも手を抜くと、駄作になる。しかし、この銀貨は・・・

細かいところにまで心を込めた描写が、この完成度を生んでいる。『神は細部に宿る』。
教会の魅せ方、アングル(角度)が完璧。

建造物コインではトップクラスの美しさ。

投資性

400枚の希少性に加えて、このデザインから、手放すコレクターは少ない。高グレード品は、あまり市場に出てこない。PF62以上が投資向き。

オークション結果
・2016年11月1日(WET) AU 92万円
・2016年10月14日(CEST) AU 74万円

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